書くこと。
ブログを書き始めてから、
これって修士論文と同じやな、と思ったことについて。
新規性
大学院の修了要件である修士論文には必ず「新規性」を求められます。
「新規性」とは一般的に、これまで世の中になかったもののことを言いますが、
論文において求められる新規性は、
「今までに発表されているものと比べてどういう違いがあるのか」「どの部分が新しい試みなのか」
ということで判断されます。
そのため、自身の研究テーマに関する過去の研究を全て調べることから出発します。
そのうえで、どの部分に新規性を出すのかを考えるという取り組みになります。
これはブログを書くことでも求められることだな、と思っていました。
他の誰かが書いていることと同じことを同じようなものは求められていないはずです。
例えば、AIが書けるようなブログは、既にほかの誰かが書いてきたものがもととなっているので、
衆知としての結果ではあって、なるほどと思うことはあっても、違うのかなと。
だからといって、私はブログを書く際に、似たようなテーマを調べつくして書いているわけではありませんが、新規性については意識しています。
実は新規性の出し方はいろいろあります。
・研究しようとしているテーマ自体が新規性
仮に答えがなくても、誰も考えてこなかった筋道で仮説を立てて提言することが新規性になります。
・あえてまとめることが新規性
これまで語りつくされたことを丁寧に調べ上げて、これまでの研究ではこうなっています、
とまとめるのも新規性
・実務(現場、経験)に当てはめて検証することも新規性
この内、経験から、その顛末を自分の言葉で書くことができるというのは、
新規性として求めらえれるものの一つかなと思っています。
素人に説明するように書く
全ての教授がこのようなアドバイスをしてくださるのでしょうか。
私は、当時の担当教授に教えて頂いたことをとてもありがたく思っていますし、心に刻んでいます。
それが、「何も知らない人に説明するように書く」ということです。
論文を書くとき、自分自身はさんざんこのテーマについて考えていて、色んな知識もあって、
ともすれば難しい言葉でつらつらと書いてしまうことが多いようです。
ですが、そうではなく、例えば税法などについて何もわからない人に、もっと言えば子供にもわかるように伝えるように書く、ということをアドバイスをいただきました。
わかりやすく説明することは、何かしらの書籍等の引用ではできないですから、自分の言葉で書くことになりますが、
自分の言葉で書くことは、言いたいことが自分のものになっていないとできないのです。
そのため、生半可な知識だけでは書くことができないのです。
自分の中で内容が咀嚼できていなければ、自分のことばで書くことができません。
即ち、自分のものになるまで、自分がこれを言いたいというところまでたどり着くまで、
考察を続けないといけないのです。人を考えをなぞっただけでは論文にならないということです。
これもブログを書くときも同じだなと思っています。
人が書いていることと、仮に同じことを書いていたとしても、
自分が考えた結果として、自分の言葉で書くことが大事かなと思っています。
人に説明するように、子供に伝えるように。
なかなか難しいのですが、、意識しています。
ときに枝葉はばっさり切り落とす
これは特にブログの書き出しの頃(2~3か月目)に多かったですが、
書いている内に、あれもこれもと話が広がっていくことがあります。
見出しも定め切らず。
当初書こうとした内容でない部分が大きく膨れ上がってしまうことがありました。
この時にも思い出したのが修論です。
修士論文は40,000字、60ページが基準と言われており、
私も引用なども含め、60,000字以上書きました。
あまりにも多くを書かなければいけないので、
一日に○○文字、一週間で、○○文字書くことを目標にしていたくらいです。
しかし、多く書けば良いということではなくて、
論じたいことを、簡潔に書くということが求められます。
色々調べたから本題ではないのだけれど書きたい、文字数を稼ぎたい、という思いはありますが、
本題以外のことをだらだら書くことは良しとされません。
何を伝えたいかがわかりにくなるからです。
そういうことで、数千字書いていても、その一節をまるまるバッサリ削除する、
ということもあります。せっかく書いたのに、、ということもありますが、よくあることでした。
このことを思い出して、ブログを書いていて
「何を伝えたいかわからなくなってきた」時は、本題ではなさそうなことを
ばっさりと切り落とすことにしています。
もし、他のテーマで使えそうでしたら、保存しておいて、他の記事に引用しても良いですよね。
(残念ながら使えるタイミングはそうそう訪れません。)
おわりに
他にも、「ひとつの文章を長くしすぎない」というアドバイスもありましたよ。
読みやすい文章には必要なことですよね。
修士論文の執筆の経験がこのような形で生きてくると思ってはいませんでした。
修士論文の経験で、書くのは好きかもしれない!と感じたことは大きくて、
ブログを書くきっかけにつながったのかなとは思います。
以上が、ブログと修士論文の共通点でした。
「書くとき」の参考にしてみてくださいね。
【日記】
親歴8年、初めて子供と公園で存分に遊べた気がします。
いつもどこかしんどくて心ここにあらずだったのでこんな日を望んでいました。
娘二人と公園にいたお友達と、近所の子供たちと一緒に、数人の子供たち一緒に遊んでいました。
次女は誘われるも照れてちょっと横の方で。
いつもしんどかった理由は結局睡眠だと思います。最近睡眠がとれているので。
これまで睡眠とれていない割には元気な方かと変な自負さえありますが。これから睡眠が取れ続けるとどんな変化があるのか楽しみです。