会話で疲れないためにノリにこだわらない

マイペースなペッパーくん。(2022年8月)

 

ノリの良さは絶対なのか

税理士のお仕事で避けることが難しい訪問。
人と人が会うわけですから会話は欠かせません。
そもそも、問答をするために訪問しているとも言えます。

その「会話」のあり方ですが、
この地に生まれたサガか、

・テンポよく話さなあかん、
・話を広げやなあかん、
・大げさに相槌うたなあかん、
・話はおもしろくないとあかん、
・オチをつけやなあかん、

と思ってしまっていました。
この「ノリの良さ」が正解で正義で能力の高さだと。

このような会話ができたなら、確実に強みといってもよいでしょう。
けれど、できないからと言って、関西を追い出されるわけではありません。

「ノリ」以外に、訪問時にお客様が望まれていらっしゃることを考えてみました。

 

一担当者に求めるもの

そもそも、訪問の本来の目的は何でしょうか。お客様のご要望について考えてみます。

会話

・ただただ話を聞いてほしい。
・たわいもない話を楽しみたい。
・話を肯定的に聴いてほしい。
・励ましてほしい。
・話題を提供してほしい。

税務会計のこと

・とにかく会計が正しいかみてフィードバックしてほしい。
・不明点があるので解決してほしい。(事務所に持ち帰って所長と相談してほしい。)
・試算表の説明をしてほしい。
・納税予測をしてほしい。
・その他インボイスの対応、事業承継、相続など専門的なご相談。

税務会計以外のこと

・労働保険、社会保険算定基礎、給与計算について聞きたい。
・企業統計、コンセンサス、役所への報告書について聞きたい。
・パソコンに不具合があり対処を指南してほしい。
・契約書や同意書をどう作成すればよいか教えてほしい。
・他社の動向について聞きたい。

その他

・できるだけ早く帰ってほしい。
・○○時まで帰ってほしい。
・できれば来てほしくない。(正面から伝えられることはないですが、もしかすると。)
・ノープランだから、随時必要な提案をしてほしい。
・忙しくて何も手をつけられていない(必要な仕事をプッシュしてほしい)。

 

このように見て行くと、ノリよりも求めているものが見えてきますね。

ノリにこだわることなかれ

ざっくりと書き出してみましたが、ノリは二の次に求められるものでもなく、
究極的にはなくても良いのかもしれません。
むしろ、必要な仕事さえしてくれれば基本的には良いと考えている方が多いのかもしれません。

会計事務所職員が、お客様とのコミュニケーションはごく簡単な受け答えだけで、
経理税務だけを淡々とこなす方もいらっしゃいますが、それでも良いのではないでしょうか。

感情に緩急が少なく、平坦なやりとりが心地よいと思われる方も多いと思います。
お話を、ヘー、そうですか、と淡々を聴いて下さる方が、話す方も楽であることもあるでしょう。

「一生懸命」きくことで、相手方を疲れさせることがあるかもしれません。
「ノリの良さ」を演出しようとするより、適度に力を抜いて、素をみせながらやっていきましょう。
その方が長続きしますし、自分が提供できるものに集中することができるのではないでしょうか。

 

【日記】
しまじろうのトイレッシャ。次女は効果ありです。
これまで頑なでしたが、トイレ行く~と自ら言ってくれました。

長女、なんか「甘くてす~っとするもの」食べたい。とリクエストがありました。
言葉のチョイスが巧みでよく伝わります。お客様にいただいたお花の形のお菓子をあげました。

3歳語録:かいだんおんぶちて~。(階段をあがりさがりしたがらず。)

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