「大家さんへ。店舗用賃貸なので、インボイス欲しいです。」と言っています。
大家さんのインボイス。
登録するかどうかについて、どのように考えていけばよいでしょうか。
インボイス登録の判定、というフローチャートがあると想定しながら、その進み方(判断の仕方)についてお伝えします。
インボイス登録の判断を迫られるのは「免税事業者」
これまでも消費税の課税事業者で、これからも課税事業者だとすれば、
インボイスの登録を悩むことはありません。
インボイス登録するかどうかの悩むのは、
これまでは消費税の免税事業者だったのに、
「インボイス登録事業者になることで消費税の課税事業者になって
では、すべての免税事業者の方が悩まれる必要があるかというと、
そうでもありません。
課税売上になるお取引がない場合には、インボイスの登録は必要あ
例えば、
お持ちの物件が居住用賃貸物件で、実際に全て居住用に貸付けている場合
(かつ、その他収入がない場合)がこれに該当します。
居住用の賃貸収入は、消費税の非課税取引にあたりますので、取引
居住者からすると、仮に大家さんがインボイスの登録をしていなく
インボイス登録の判断を迫られるのは「課税売上」がそこそこある場合
では、免税事業者で、課税売上がある場合にはどのように考えれば
まず、課税売上の確認をしましょう。
大家さん業での課税売上は、以下のようなものが当てはまります。
・事業用途の賃貸収入(事務所用・店舗用など)
・駐車場収入
・太陽光収入
・自動販売機売上
・原状回復工事費、清掃費の入居者負担分
・入居者から徴収する電気ガス水道代(実費と同額を請求するよう
・建物を売却する場合の売却代金
これらのような課税売上に該当する金額が多くない場合には、
インボイスの登録を見送っても良いでしょう。
インボイスの登録を見送って免税事業者のままでいた場合には、
「インボイス(インボイス番号が記載された請求書類=大家さんにインボイス登録をしてほしい。)を求められる入居者
「消費税の納税」or「家賃の値引き」。金額の比較で判断する方法
お金のことだけで考えた場合には、
インボイス登録して=課税事業者になって、消費税を納める場合と、
インボイスの登録を見送って=免税事業者のままで、消費税を納めず、入居者からの値下げに応じ
納税や税理士コストが増える(出費が増える)か、
家賃収入の値引きをする(収入が減る)かの判断ということです。
しっかりとご検討されたい場合には、専門家にご相談されることを
ご相談する目安として、「課税売上が年間220万円以上
仮に課税売上が220万円の場合で考えてみます。
課税売上220万円の内、消費税は20万円です。
インボイスを登録した場合、ざっくり算出しますと、
計算方法① 消費税納税額(簡易課税)は10万円+税理士手数料がかかる。(出費が増える)
計算方法② 消費税納税額(2割特例)は4万円+税理士手数料がかかる。(出費が増える)
※計算方法により税額が変わります。免税事業者がインボイスを登録する場合には2割特例が使えると考えられますが、これはずっと使える制度ではありません。
(2023年10月1日から2026年9月30日までの日の属する各課税期間で適用できます。)
インボイスを登録しなかった場合、
年間4万~20万の値引きを求
この二つを比べて、どちらが得か考えた場合、
想定される両者の金額の差が、大家さんにとってそれほど
インボイスを登録されると、税理士費用だけではく経理事務の増加もあります。
反面、インボイスを登録されないと、入居者の退去リスク増加の可能性もあります。
そのようなことも踏まえ、インボイス登録について検討されてはいかがでしょうか。
今ならインボイスのご質問に限り、30分9,900円から、お問い合わせも受け付けております。
お問い合わせ
【日記 】
インボイス制度の開始がせまっていますね。
新しくご相談いただいた方のご提案資料を粛々と作成する一日でした。
長女はプログラミングに興味があるみたいで。
私の兄がプログラミング教室をしているので、
「私も夏休みにプログラミング教室しようかな」というと、「移動販売どう?たくさんの人のお役にたてるよ!」と提案してくれました。「移動せんでもいいと思う。」ってそっけなかったね。ごめんよ。。
次女は保育園での昼寝の状況によって、夜寝るかどうかが違ってきますが、把握できず出たとこ勝負です。今日は早々に眠いとぐずっていました。