1円でも安く!が正解とは限らない

現金払いだった頃のタクシーでは「おつりとっといてや。」という場面も。
1円が大事かと思えば、せっかちで時間が大事だったり。

1円でも安く!

どこかで聞いたことがありますが、大阪人は安く買ったことを自慢する種族だそうです。
かくいう私も大阪人。
「それいくらやったん?」「めっちゃ安かってんで!」という会話が日常の中で育ちました。
安かったら大盛り上がり。ちょっと安いくらいだと、つっこみが入ります。厳しい。

そんな中を過ごしてきたせいか、ちょっとでも安く!ちょっとでもお得に!という考えが
染みついています。
時には1円でも安く。(知らんけど。)

税理士報酬も、大阪は低いことが多いと聞いた事があります。
まけて!値下げして!ということに躊躇がない方が多いのかもしれません。
(知らんけど。)

確かに勤務時代、5,000円で所得税確定申告(不動産所得あり)をしてと言われたこともあります。
驚きの価格!!!
これで請け負っていたら、その方はお知り合い中に「安かってんで!」と自慢されたことでしょう。

税理士も1円でも安く!を求められるのか

このように、できる限りお金を残したい!税金を少なくするためにできることは全てやりたい!というお考えの方もいらっしゃると思いますが、
実際には関与先のお客様にそのような方は多くありません。

37円ほどの源泉所得税の還付のために、申告書を1枚余計に作成するなんて、
そんなことしなくてもよいと考えて下さる方が殆どだと思います。
(もしご説明すればですが。省略せずやりますのでお伝えもしていません。)

これまでの経験でいうと、もっと大きな金額でも下記のようなことがありました。
・医療費控除はやらない。(とにかく手間がかかって申し訳ないからと。)
・7万円くらいの税額控除の適用は気にしない。(そのために雇用や給料を調整したりもしないし、あといくら増やせばいいかなど試算もしなくても大丈夫。)
・20万円ほど消費税が少なくなると見込まれるけど、簡易課税で大丈夫。
(会計入力も簡単で手間が少なく、申告書も比較的容易だから。)
・200万ほどの還付があるけれど申告をやらない。(これは聞いた話で、やるようにご提案したようですが。)

このような方々は、手間や労力をかけたくないとお考えのようです。
その基準金額は、上のようにその方それぞれですが。
そして、こちらに対しても、負担をかけたくないと。

お金を払っているんだからできるだけのことはして!という扱いではなくて、
人としても尊重して考えて下さることにとても嬉しく思います。

お金より求めている○○があるかも

ちなみに上で挙げた方々は「大阪人」です!
1円でも多く節税しないといけないという心配はご無用かもしれません。
例え大阪の方がお相手だったとしても、本当に1円でも多く節税したいとお考えかどうかは
その方次第です。

お客様(ご自身)の求めているところは何か。その方向性、さじ加減を探っていきましょう。
細かくきっちり1円単位で全部を求めていらっしゃるとは限りません。
お客様(ご自身)が求めていることは別のところにあるのかもしれません。

インボイス制度が始まり、複数の選択肢がでてくるケースもあるでしょう。
「最適な判断」に導くのが難しい場合もでてくることでしょう。

「お金」だけで最適解をだそうと突っ走る前に、ちょっと立ち止まって、
お客様(ご自身)のご要望を探ってみましょう。手間や労力を過小評価していませんか。
「お金」の計算を始めるのはその後でも良いかもしれません。
もしかするともっと別のことを求めていらっしゃるかもしれませんよ。

 

【日記】
長女発熱。食欲もなく毛布にくるまっていました。夕方は体操のYouTubeを見て大笑いしていましたが。
次女もお風呂はいらないでねむたいと。なにか「要望」があると、「だって○○、ママといっしょにねたい。」と「だって」を使えるようになりました。語彙力レベル3になりました。

梅雨明け夏空ですが、出勤送迎できています。体調ギリギリで過ごしてた日々を振り返りながら
よく耐えてきたとしみじみ。そんな今日も夜中に2度ほど起こされていますが。でも元気です。

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