中退共(中小企業退職金共済)の受け取り方法

「中小企業退職金共済(中退共)」をご存知でしょうか。
お勤め先を退職したときの、受取り手続きについてご紹介します。

中小企業退職金共済(中退共)とは

中退共とは、一言で言うと、中小企業のための退職金制度です。
独自で退職金制度を設けて運用することが難しい中小企業のための共済制度であり、
中小企業の従業員の方の退職金が確保できるような仕組みになっています。

事業者が中退共に加入すると、その掛金については支払い時の損金として計上することができます。
そのため、法人や個人事業主の方の節税対策としても活用されます。

今回は、中退共加入事業者にお勤めの方が、退職したときの、
退職金の受け取り手続きについて確認してみましょう。

受取り手続き

中退共に加入している企業にお勤めの方が、1年以上お勤めされた場合には、
退職理由を問わず中退共より退職金が支給されます。
(1年未満の場合は支給されません。)

退職金は、事業者から退職した従業員に支払うものではなく、中退共から退職者へ直接お振込みされます。そのため、退職者自身のお手続きが必要です。

受取り手続きの流れは以下の通りです。

勤めていた会社から、書類を受け取る

・「退職金(解約手当金)請求書」(事業主欄の記入済のもの)
・「退職金共済手帳」
・「請求書記入要領」

提出書類の準備

・「退職金(解約手当金)請求書」兼「退職所得申告書」
・他からも退職金を受け取られる場合は、退職所得の源泉徴収票など。
・振込先の普通預金通帳コピー
・住民票(マイナンバー入り)
・身元確認書類(免許証、健康保険被保険者証、年金手帳などのコピー)

上記書類の送付

・送付先は、「退職金(解約手当金)請求書」の裏面に記載されています。
・郵便追跡サービスが可能な方法で送付します。

退職金の受取り

退職金の振込までは、1ヶ月から2ヶ月半程度かかることが明記されています。
お手続きが進むと、中退共本部より、退職金振込予定日と明細が記載された書類が送られてきます。

退職金の受取り方法は、一括払いを含めて3つあり、
60歳以上で、一定金額以上の受取額がある場合のみ、
一括、分割、一部分割払いという方法が指定できます。

ほかにも、退職金を受け取らず、次に転職した先で再び中退共の被共済者となることで、通算することを選ぶこともできます。

多くの場合が、一括受取りを選択されると思います。
お振込みまで時間がかかるので、早めにお手続きをすすめるとよいですね。

【日記】
次女「ママみたいに背がおおきくなりたい」と背をくらべる毎日。私のことを見上げて。
生姜焼きと新しいお箸が気に入り夕飯がすすみました。
長女は打ち身長引き中。

 

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