立ちはだかる登録変更の壁。
税理士登録変更手続き
税理士が開業する場合、近畿税理士会など地域の税理士会を通じて日本税理士会連合会に登録します。
住所や氏名、勤務先の変更などがあった場合にも変更手続きが必要ですが、
これまで雇われ税理士（「所属税理士」）だった人が開業する場合にも、「開業税理士」という区分に登録変更手続きをしなければなりません。
開業税理士なので、新しい事務所の住所なども載せなければなりませんし、事務所外観や執務スペースの写真なども添付して提出します。
これらを含めて準備書類は４〜５枚と少なくはありませんが、それでも、税理士登録の時と比べれば簡素な手続きです。
そのため、甘く考えていましたが、これは大きな失敗でした。税理士開業登録までに時間がかかってしまいました。
営業活動・顧問契約ができない？！
税理士法には、税理士登録されていない者の税理士活動を制限する定めがあります。
登録変更手続きの場合は、「税理士でない期間」があるわけではありませんし、税理士会での登録までの時間がかかるという実態から、税理士業を認めないという運用をしているわけではないようですが、
税理士名簿に記載されていないのに顧問契約をすることには抵抗があります。
登録変更が認められない、という可能性もゼロではないでしょう。「審査」を経て新しい税理士証憑が交付されるという手続きにもなっています。
営業活動についても、税理士じゃない方が税理士登録するまでは、厳しく制限されていることからすると、同じように活動には慎重にならざるをえません。名刺をお配りすることも控えた方がよさそうだと思いました。慎重すぎるかもしれませんが。
そういうことから、税理士登録が終わるまでは、活動は制限されていました。
まさか１ヶ月以上かかるとは思いませんでしたので大きな誤算でした。自宅の住所変更もありましたし、内容に審査がかかっていたのかなとも思いますが、真相はわかりません。
その間税理士会とお電話２回。登録がいつ頃になるか問い合わせたところ「急ぎの方の登録を先に進めている」ということもお聞きしましたが、、提出順ではないのでしょうか…。
お急がしそうだなぁという印象だけははっきり覚えています。
そういうわけで、「税理士」としては登録されていますが、
「事務所」としては税理士登録されていない状態というのが続くわけです。
電子証明書を受け取れず代理送信できない
これが、電子申告に響くなんて、これもまた誤算でした。
ここでいう電子証明書は税理士むけの電子証明書のことです。
税理士に発行されるもので、このICカードをもってお客様の申告書などを代理で送信できます。
つまりは、このカードなくしては、電子申告することができず、「郵送」による提出をしなければなりません！
この電子証明書は、勤務税理士でも取得することができますが、私はこれまで事務所の電子証明書で電子申告をしていましたので、自身の電子証明書を所持する必要がなかったのです。それで、電子証明書を取得しておりませんでした。開業登録の手続きと同時期にしようと考えていたのです。
しかし、いざ発行手続きをすすめると、「税理士登録変更が完了してからお申し込みください」ということでした。以下は日税連ウェブサイトの抜粋です。
税理士名簿に登録されている事務所所在地宛てに本人限定受取郵便でお送りします。
…
所属の税理士会に変更登録申請書を提出し、変更が反映されてからお申込みください。
…
新しい税理士証票を受取ったタイミングでお申込みいただくことをお勧めいたします。
そういうわけで、税理士登録変更手続きが終わるまで時間がかかったことで、電子証明書の取得も遅れてしまいました。電子証明書を受け取ったのが、所得税確定申告終盤。ヒヤッとしますね。
ちなみに、この電子証明書、勤務時代に発行していれば良かっただけですので、開業前の方には早々のお手続きをおすすめします。
その他にも、税理士会などの各種郵便物が前職に届き続けるということも避けたいことです。開業されたら早めに登録変更手続きをしましょう〜。
【日記】
長女を連れて、事務所見学、税理士会、ランチ、メガネ作成。道中の撮影のフォローもしてもらいました。
カメラマンの方ですか？と初めてお声がけいただき内心ニヤニヤ。
事務所見学では長女「めっちゃ落ち着く、学校もこんな感じだったらいいのに！」「こんなところで働きたいいいな〜！」とくつろいでいました。気を使ってくれたのかもしれませんが。
次女はどこからか学んだ「あっちむいてホイ」に夢中。あとだしを長女に指摘され大泣き。まだテンポよくできないのですね。私も一緒にやってみるとすごく楽しそう。手をあらぬ方向に曲げて私の視線を誘導します（笑）
【something new】
NoUI（ヌーウィ）
近畿税理士会
Tメガネ
