自分がやってきたことを伝えてしまう

「自分がやってきたことを伝えてしまう」というタイトルながら、自分のことをたくさん書きます。回顧録。

幡ヶ谷へ

昔住んでいた渋谷区。幡ヶ谷と笹塚。
大阪に帰るのを少し遅らせて行ってきました。もう二度と行かない気がして。
行かない、行けないと思うといきたくなるようになっているのかな。

シェアサイクルを使いました。
大阪で使っているシェアサイクルアプリが東京でも使えたし、シェアサイクルしかも電動が当たり前のようになって、便利な世の中になったなぁと思いながら。

それで、幡ヶ谷駅からアパートに向かうと、やたら距離が長くて驚きました。たしか徒歩10分だったんですけど、自転車での移動を徒歩に換算して16分くらいなんじゃないかと。全然たどり着かない。建物も風景も変わっていて、場所もうろ覚えだけど、こんなにも遠かったかな。

迷ったのかと困っていると、その頃の自分には高級外食だったデニーズがでてきて、あぁ、この通りであってたなとほっとするわけです。デニーズで食べるのは特別で贅沢だったし、数えるほどしか行っていないけど。15年前やけどまだあるんやねと。

その先にアパートはあったはず。
日当たりが良いこぎれいなアパート、これかな。周りがだいぶかわっていたので確信がもてずでしたが、住所表記を見つけて、その数字の羅列を脳内でスムーズに暗唱できたからここだと確信しました。

しんどい=鍛えられる という幻想

もう私のすみかではないそこから離れて、また駅に移動します。
(アパートと街の記憶は上書きされて、新しい記憶になってしまいました。)

遠いから、思考が「ヒマ」で、当時も歩くのしんどいな、遠いなと思っていたことを思い出しました。暗くて怖い日もあったかも。

で、その時信じていた、信じようとしていたことを振り返るのです。
(もはや、その時の記憶を忠実に再現できているかもわかりませんから、妄想に近いですけれど。)

私は、いかにも体力があるという方ではなかったし、怖がりでもあったけど、この遠い道のりを通勤しながら、きっともっと強くなると信じていたなぁと。
遠い距離を歩くことで、運動というトレーニングになり体力がつくといいなぁと思っていたし、東京の馴染みのない土地での生活だったけど、きっともっとたくましく、怖がらずにイキイキと生きていけるようになるはずだと信じていました。

いま思うと、まあ気休めでしたよね。(汗)
そんなのトレーニングにはならなかったしただしんどかっただけ(笑)
遠い道を一生懸命歩いていただけで、体力がつくわけでも、怖がりでなくなるわけでもない。危険回避能力が、つくわけでもない。

ただ、体力ない人が、めちゃめちゃ怖がりながら、パワーを使いまくっただけ。
意味がなかったとは言わないけど。(やりたいことのためにパワーを使っただけども言えますが。)しんどい=鍛えられるは違うよねと。

それでも、そうやって過ごしてきた過去の自分にがんばったねとは言いたくなりました。

自分が通ってきた道を美化しないし勧めない

性質は変わらないっていうと無情なのですが、
女性と男性が違うように、持って生まれた性質や体質はあるんじゃないかと。
それに向いている向いていないものはあるんだろうなと思うのです。

そういうことを無視して、筋トレをしても、
全員が同じ筋トレで同じように筋肉がつくとは限らないのです。
つきやすい人も、そうでない人も、いますよね(?)。

筋肉つきにくいけど、筋トレする。
例えるなら
日本生まれで日本で仕事していた人が海外で勝負するようなものなのかなと。
仕事人としてのプレッシャーがあるのに、言語のハンデまであるわけです。
そして、言語のハンデはそうそうなくならないし埋まらずに。ただ「不利」で苦しい時間を長くしてすごくことに。

もちろん「海外」で働くこと自体の意味はあります。

ここで言いたいのは、
自分の”ホーム”にするまでにはかなりの努力が必要。作戦も必要。
やみくもに過ごしても何も得られないで挫折する可能性が高い。挫折しなくても疲れたり無能感にさいなまれるかも。

ひとことでいうと、必要以上に疲れることをしてしまうかもしれないということ。
(ちなみに私は、それでもまた同じようなことをすると思いますが。)

話はだいぶそれましたが、今日私が言いたいのは、
そんなしんどい思いでさえも、すべて正当化して、美化して、自分の子供とか後世に勧めようとしてしまうんだろうなぁということ。

自分がやってきたことを人に紹介しようとしてしまう。それは気をつけないといけない。
それしか知らないし、そして曲がりなりに自分がやってきたことで今があると思っている。
今が特別によいわけではなくても、たぶんあの経験のおかげでマシやん?と思ってしまっている。

結果、自分がやってきた色んなことをオススメしてしまう。
たぶん自分の子供に武勇伝みたいな感じで伝えてしまう。

けど、人のいうことは、その人がやってきたことだけだし、全方位的な意見でもないし、正解でもないから、自分で答えを見つけようということです。娘たち、自分の好みは自分でみつけましょう。

そして、勧めるほうも、よほど意識しないと自分がやってきたことと同じことをすすめてしまうので、それを肝に命じておくとよいのかなと。自分の子供に話すときとか特に。

人に影響を与えたい、というのが人間のさがなのかもしれません。
人の話を丸呑みしない、聞かないというのは、選択肢として大いにありかもしれないのです。

【日記】
人と会う日。東京での2日間、予想と期待は私の想像を大きく超えました。
人と会うことについて。技術もさることながら、価値観やまとっているオーラ、あり方、生き様に触れていることが楽しい。もっとこの場にいたいな〜、どうすればまたここにこられる?と考えていました。街のオーラもありますね。でもやっぱり人かな。
これ以上ない2日間でした。東京でお会いしたみなさま、本当にありがとうございました!子どもたちと会うのは明日になりそうです。
考える(悩む)時間を減らす訓練も。

【something new】
アイカサ

あいと電氣餅店
HUTTE
ホルン
LE PAIN de Joel Robuchon
BOULANGE
マクセルアクアパーク品川
ヴィアイン飯田橋後楽園
ある催し
ドコモ・バイクシェア
伊達の牛タン

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