ワーママ税理士が大学院を修了できた理由

税理士法人に勤めながら、大学院に通っていました。進学を決めた当時、長女は3歳。まだまだ手のかかる時期でしたが、夫も単身赴任中でした。
今思えば、体調はボロボロ。産後から回復しないままのコンディションでした。

今は元気な私ですが、その頃を思い出して、大学院を修了できた理由について振り返ってみました。

たくさんの協力に支えられて

家族の協力

大学院を修了できた理由として一番大きいのは、家族の協力です。
大学院修了までの目に見えるハードルは大きく2つで、ひとつは、通学と単位、もうひとつは、修士論文を書き上げることです。

通学と単位の取得は、仕事・大学院・親業が入り混じった日常をうまく過ごすことがハードルで、
修士論文は、期限までに書き上げることがハードルでした。

修士論文の追い込み時期のことは今でも覚えています。私は執筆するため部屋にこもっていて、深夜までで取り組んでいました。夫は子どもたちを外に連れ出したり、ごはんを食べさせたり、寝かせたり。10日ほどの冬休み期間は、協力的な家族のおかげで集中して取り組むことができました。

(夫の協力が前提にあったと誤解されるといけませんので補足しますが、夫ははじめから協力的で理解があったわけではありません。私の鬼気迫る迫力に押された可能性が高いです。笑)

職場の協力

そして、修士論文執筆の追い込みに至るまでのハードル、つまり仕事・ママ業・授業の履修という生活をまわすには、うまく管理しなければなりませんでした。
そして、管理能力「以前に」必要なのが「圧倒的な時間」です。レポート作成には資料収集が必須で、資料の読み込むためにも時間がかかるのです。

フルタイム勤務で大学院に通うのは現実的ではなかったため、まずは、出勤日数とお仕事を減らしていただきました。子どもとの時間がありましたので、夕方以降や土日で課題をこなすことができなかったからです。
それでも厳しいと考えていたので、本来2年で修了する課程を3年の長期履修制度で修了する計画で進めていました。(結果的には2年で修了できました。)

シッターさんの協力

それでも時間は足りません。時間の確保が一番の課題でしたので、保育がない土日などはシッターさんにも協力していただきました。土曜日は保育園のご協力もいただいてきました。安心してお任せできることに感謝です。

シッターさんにお任せするのははじめは不安でしたが、今となれば本当に感謝しています。コロナ禍に突入し、母や妹をあまり頼ることができなくなったので、頼りにしていました。

そうでなくても、幼い子どもの親として悩む場面が多い時期だったので、指南役としても頼りになる存在でした。どんな悩みでも放って置くと、気になってしまい力を発揮できないものですよね。

 

ゼミ仲間の存在

大学院生活をがんばれた背景には、ゼミ仲間という大きな存在があります。ゼミの同期だけではなく、先輩にも恵まれました。今も毎年同窓会を行っていますし、先輩とも時々お会いします。その頃の仲間は、今は全員税理士として活躍しています。

私が大学院に通って予想外だったのが、このゼミ仲間です。
「負担」ばかりあると思っていた大学院生活はむしろ楽しく、「力」をもらえる場になるとは思ってもいませんでした。

同期と一緒に修了したくて、当初3年で修了する予定を変更して、2年で修了できました。
励まし合う仲間の存在は大きいそうです。これまでの傾向として、ひとりだと、なかなか修士論文を書ききれないのだとか。このことは身を持って実感しています。

学びの喜びと幸運な環境

大学院生活を振り返ると、学びに没頭できた貴重な時間でした。判例研究など、資格試験では得られない実践的な学びは、本当に楽しく、充実していました。あの頃は必死でしたが、資料を集め、読み込み、まとめる作業も、今思えば好きだったのでしょうね。

この「書くこと」が好きかどうかは、大学院生活を送る上で重要なポイントかもしれません。調べ、考え、そして文章にまとめるプロセスを楽しめるかどうかが、大学院の向き不向きに繋がるように思います。

とはいえ、私が研究に没頭できたのは、幸運な環境に恵まれたおかげでもあります。大学関係者との人間関係で苦労するケースも多いと聞く中で、私は本当に恵まれていました。

夫が単身赴任から戻ってきたタイミングや、長女が保育園児で預けられる時間が長かったことも、大きな助けとなりました。もちろん、娘には寂しい思いをさせてしまったこともあったと思いますが…。

そして、コロナ禍で急速に進んだオンライン化も、時間節約という点で大きなメリットでした。(その限りではないのは言わずもがなですが…。)

ともあれ、様々な条件が重なり、時間とやる気を保つことができ、大学院生活を乗り切ることができたのだと思います。資格試験と大学院を両立させていた同期も、きっと同じような気持ちで、あの過酷なチャレンジに立ち向かっていたのでしょう。

大学院での学びは、私の人生にとってかけがえのない財産となりました。あの時、勇気を出して一歩踏み出したからこそ、今の私があると思っています。
この記事が、少しでも、誰かの挑戦を後押しするようなメッセージになれば幸いです。

 

【日記】
次女通院。2時間待ちで3分の診察。年に一度の検診ではありますが。うーん。中待合に呼ばれて1時間待ちですからどうしようもありません。その後保育園に。
長女は運動会の練習の真っ只中。運動場での練習は暑いのがいやだそうです。(まだ日中の日差しがありますね)

夜は「ママ(寝室で)パソコンやって」「なでなでしながらパソコンやって。」とのリクエスト。
一人ではねられないそうです。
とても久しぶりにケーキをいただきました。

【something new】
Cadbury(キャドバリー)

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