近畿税理士会館。
明日は税理士試験の合格発表日ですね。
今年から、5科目合格者だけではなく、一部科目合格者もインターネットで合格を確認できるようになるそうです。
これまでは、郵便物がいつ届くのか、帰宅時には届いているのかとやきもきしたことでしょう。国税庁からの郵便物を開封する緊張感は、私も覚えています。
1年に1度の試験ですから、受かれば喜びひとしお、だめだったら落ち込みますよね。
今日は、長くかかったけれど税理士登録にいたった私の経験を書いてみようと思います。
税理士を目指している方に読んでいただければ、何か参考になるかもしれません。
税理士初受験から税理士登録まで18年!?
私がはじめて税理士試験を受験したのが20代の頃でした。25歳頃に2科目同時合格しました。
しかし、その後は税理士を志すのはやめて、上場企業の経理として多忙な環境の中に身を置くことになりました。たぶん税理士試験が想像以上に過酷だったから。当時の記憶がおぼろげです^^;。仕事後に授業を受けて10時過ぎに帰る生活をしていて、1科目も受からない年があることがきつかったのかもしれません。
それから転職を経て、外資系コンサルを辞めた頃に、再び税理士を志すようになります。コンサルOBの方から税理士事務所スタッフとしてお声がかかったからです。税理士2科目や簿記1級の資格は、必要とされるスキルなんだなと再認識したのでした。
私も長く働けるお仕事がしたいと思いはじめていました。32歳頃だったと思います。
お声がけくださった方は東京の方でしたが、私は東京での社会人生活を終了して大阪へ戻り、税理士事務所へ転職しました。それが前職の税理士法人ですが、在職中には、結婚、出産もして、子どもが2人いる43歳の時に税理士登録をしました。
税理士になるまで、中断期間も入れると約18年かかったことになります。
税理士になれたのは「目指し続けたから」
税理士にならない可能性もたくさんありました。
まずは、一旦中断したこと。再開しなければ、税理士にはなりませんでした。
転職せずに、経理財務職や企画職にとどまっていたならば税理士になりませんでした。
そして、結婚・出産。子どもとの生活は初めてのことだらけ。しかも子どもはかわいくて、もっと手をかけていたいと思う存在です。ただでさえ子どもと仕事との生活を保つのに精一杯なのに、さらに税理士資格のために時間をかけるという選択はなかなか決断できるものではありません。夫も単身赴任中でしたし⋯。
そして、たくさんのこと(時間、気持ち、お金、そしてあらゆる楽しみ)を犠牲にしている生活が、耐えられなくなれば、税理士を目指すのを辞めたことでしょう。
このように考えると、私が税理士になれたのは、「ただ税理士を目指し続けたから」ではないかと思うのです。
目指し続けたある年のこと
税理士資格はその難易度から、「飛び抜けた能力や知識があるから合格する」というイメージもありますが、ちょっと違う側面もあるのかなと思っています。
私は、目指し続けることについてお伝えしたいと思いました。
私は目指し続けたことで、ちょっとずつ成長(?)していってたなと思うのです。
たとえば、
・2科目同時受講して、両方とも合格レベルまで行かなかったから、翌年は1科目受講にしたり、
・平日の夜は、残業で遅刻しがちだから、土曜ロング(土曜日に2コマ受講すること。週2 ✕ 3.5時間 ではなく、週1 ✕ 7時間になります)にしたり、
・土曜ロングだとバテるから、ビデオ通学にしたり、
・ビデオ通学はペースが乱れるから、やっぱり対面受講に戻したり。
トライ&エラーを繰り返してきたんですね。日々の勉強方法もそうで、
条文を覚えるのに、
・見出しを丸暗記したけど頭に入らずに、内容を理解することから始めたり、
・理解重視よりも図を暗記したり、まず計算できるようにしたり、
・やっぱり丸暗記したり。
家庭を持ってからは、時間を捻出するための工夫もトライしてきました。
そして、ようやくある年に、「この方法だとうまくいくかも」というイメージにたどり着きました。
資格なので、結果がでないと成長を感じられないのですが、
継続することで、どんどんよくなっていっているはずですし、目標に近づいていっているはずなんです。
目標に近づいていないのに続けるのは、なかなか遠回りですね。もし合格に届かなかったのなら、全力を尽くせなかったのなら、どうしたらもっとうまくできるのかを考えてみてほしいと思います。
私も、もっと工夫する方向性あったなぁと省みることがあります。「時間や気力を捻出しやすい環境にうつる」という選択肢を考えなかったことは大きな反省点です。だから時間も気力もかかったんだろうなぁと。
私はかなり長くかかりましたが、上手に短い期間でトライ&エラーを検証することで、早めに合格にたどり着くことができるかもしれません。
個人的にはスパッと辞めることも悪くない選択肢だと思っていますが、もし続けるなら、こんな人もいるのだと励みになればと思います。
【日記】
次女久しぶりの登園。3分も歩かずに、「もうむり〜」としゃがみこんでいました。新しいくまの靴の威力も虚しく⋯。なんだかんだ登園し楽しく過ごしたようです。
長女はお気にいりの給食をおかわりしたかった〜と残念そう。美味しい給食があるだけで最高やん、と言っても、人生はじめての給食がそれだから当たり前だと思っているのかもしれません。
仕事は、補助金事務と税務署連絡と新しいお客様とのご面談準備など。
【something new】
Health Planet