パッチワーク(風)。いろいろつなぎ合わせてひとつになる。
ずっといること、転々とすること、どちらにも意味がある
「石の上にも3年」という言葉があります。ひとつの場所にどっしり腰を据えて、長く積み重ねること。それでしか見えないもの、育つものが、確かにあります。
でも、ひとつの場所に留まらず、いくつかの場所を経験することでしか得られないものもあります。
1日だけ、1時間だけ。そんな短い時間でも、本気で取り組めば見えてくること、気づけることがある。
「ここではどんな配慮や工夫が求められるのか」、「倫理観はどうなのか」、「この場所は自分に合うか、合わないか」
そんな感覚を研ぎ澄ませて働いたら、短い期間だってけっこう見えることがあるし働く意味があるのだと思います。
長くいることや短くいることどちらが正しいかではなく、そのときの自分にとって何が必要かで選べばいい。長く続けることが大事なときもあれば、いくつかの場所を渡り歩きながら、自分を知る時期もある。
ひと昔前は認められなかった考えかもしれませんし、長く働くことだけをよしと言われてきた世代ですが、
私は今、そう思っています。
パッチワークのように、自分をつくっていく
たった1日でも真剣に働けば、
そこで感じた違和感や、小さな気づきが積み重なっていきます。
どの経験も、無駄にならない。
たとえ短い期間でも、
「ここで学べることはなにか」
「ここでは何を大切にすればいいのか」
そんな目線でいれば、
ひとつひとつがちゃんと自分の糧になる。
オリエンテーションだけでわかることもあります。
「代表がちゃんと出迎えてくれる・代表はノータッチ」
「全社で歓迎してくれる・しらけている」
「契約はきちんとしている・けっこうアバウト」
そして数日でわかることも。
書類整理の方法、勤怠労務管理システム、PCセッティング、全社の会議体、組織体、情報伝達方法など。
セクハラ・パワハラのようなものを感じとる場合も。無意識的なレベルで日常的にあるなら完全にアウトなど。
会社を知るという面ではともかく、会社が工夫していること、業務のあり方、コミュニケーションのしかたなど、さまざまな場所で拾い集めた気づきや経験は、集めると力になる。パッチワークをつなぎあわせるように、自分を形づくっていきます。パッチワーク、素敵で好きなんですよね。
「ここだ」と思える場所に出会えたならいいけれど、もしそうでなくても、
小さな経験を重ねることでも、自分らしい経験値となり力となります。それはきっと、誰にもまねできなくて、自分だけの強さになるはずです。
ひとつの経験だけじゃ、できない仕事がある
よく「ひとつだけ飛び抜けたスキルがあればいい」と言われますが、実際に仕事をしていて思うのは、それだけではいい仕事にはならないということ。いくら得意なことがあっても、それだけではうまくいかないことがたくさんあります。一つの能力、一社の価値観だけだと対応できないことも多いでしょう。チームだとうまくいくかもしれませんが、それはそれでまた他の課題がありますよね。どちらにしても過去の色んな経験はきっと役にたちます。
だからこそ、短い経験でも、一つひとつに真剣に向き合う。観察して、考えて、感じる。
そうやって積み重ねた感性や視点が、あとから確実に「仕事」につながるのだと思います。
どんな場所でも、自分なりに目を開いて働くこと。たとえそれがほんの隙間時間だったとしても、
積み重ねたものはきっと、じわじわと力になっていく。断片的な経験でもつなぎ合わせて使ってみせるという気持ちが大切なのだと思います。
そうでないと、ここに自分の人生を賭けよう、ここに仕事生命を捧げよう、と思える場所に出会えなかったとき、出会えたけどキャリアを寸断されたとき(育休も含め)、(自分の居場所がやっぱり)そこじゃなかったとき、辛いでしょう?どんな経験でもつなぎ合わせていくことに挑戦すればいいのです。
自分の選んだ道に、確かな誇りを持てるように。今日もまた、一歩ずつ踏みしめていってほしいと思います。
【日記】
母と妹が来訪。ピクニックのように母の手作り弁当をみんなで食べました。食後のデザートも楽しみました。娘たちは恒例のバレーボールの特訓。汗だくになって大盛りあがり。かけ声笑い声を聞いてるだけで楽しそうでしかたありません。とっても楽しい一日だったと大満足です。
土曜日の掃除もできてすっきり。
【something new】
らくハピ マッハ泡バブルーン きれいになりよかった。また使います。