社長の感覚と経理の感覚
社長は経理のことは詳しくなくても、
ざっくり数値を把握されていることが殆どだと思います。
数値に対する社長の感覚と、経理の感覚のズレは
意識したいポイントです。
毎月、当月の損益を確認したい場合、
現金主義だと適正に会計に反映されていない場合があります。
現金主義とは
現金主義とは、お金の出入りのタイミングで費用や収入を会計に計上する方法です。
原則的に認められておらず、
青色申告を行っている小規模事業者である個人事業主についてのみ
選択することが認められています。
しかし、現金主義により会計を行っても、決算をまたがない事業年度中の処理でしたら
税務上問題になることはありません。会計処理も簡略化できるので、よく使われている方法です。
この場合は、決算時に、帳尻を合わせます。
例えば、
12月決算で12月の売上の入金が1月になる場合は、
現金主義の場合は、翌1月に売上を計上することになりますが、
これを12月の売上として発生した月の売上として計上します。(発生主義)
年間トータルの売上高としては、税務上問題がない数値として会計に計上されます。
現金主義だと困ること
このような処理だと困ることがあります。経営成績の確認です。
毎月の金額がおおよそ変わらない取引に限っては、
決算月と期首の月(12月決算の場合、12月と1月)以外は、
毎月の業績をみるのにあまり影響はありません。
しかしこの場合にも、月末お引き落としの取引についてはそうはいきません。
例えば社会保険料などは、月末引き落としですが、月末が土日祝の場合には翌月初めに引き落としがかかりますので、ひと月に2ヵ月分の費用が計上されることもあります。
ある月には費用が計上されてなく、その次の月には2ヵ月分の費用が計上されるという状態です。(月初と、月末にお引き落としが発生するため。)
毎月の損益を比較して確認したい場合などには見にくいものになります。
現金主義を残すかやめるか
では、現金主義を残すかやめるか、どのように考えれば良いでしょうか。
会計数値を経営判断に毎月利用したいかどうかによると思います。
基本的には経営数値を適時に把握していただきたいので、
発生主義により計上することをおすすめしています。
ですが、期中に現金主義をとらなくて、発生主義による場合には、会計上の仕訳数は増えます。
会計に馴染みのない方が会計入力をする場合には抵抗があるかもしれません。
経理の手間を省くか、適正に計上するか。
初めからガチガチに発生主義でやっていただくには
作業が追いつかない場合もあると思いますので、
会計入力が軌道にのった段階で発生主義にしていただくこともあります。
税理士の先生によっては、最初から厳しく「指導」される方もいらっしゃるようですが、
そうでなく、お客様のご要望をお聞きして、ご相談してすすめていきたいと考えています。
どのような会計数値があれば、経営判断に役に立ちそうなのか、
経理ご担当者の方ですと、社長が考える損益の感覚と会計のズレがないような経理を目指すことも
意識したいところです。
【日記】
・次女
起床直後から、「痛いじょ~。」「楽しいじょ~。」と、習得した変な語尾で笑いをとっています。
私は長女担当なので、次女と一緒に登園できない日が続いています。
引き留められるのを避けたくてこそっと出社しましたら、あとから大泣きしていたそうです。
・長女
宿題の算数プリント、全問不正解でした。学校で教わってできるようになるのが
当たり前のことではないというのを感じています。
どういう状況でも本人のやる気が大事ですね。一緒にやり直しましたらしっかりできました。
・育児の工夫
マットレスの変更。
長女は昼寝もしないので、夜はすぐに眠りますが、次女は昼寝しているからかなかなか眠りません。
マットレスを変えてみましたら、昨晩寝かしつけ後はいつもよりよく寝たように思います。