【会計・IT】クラウド会計ソフトは実際どうなの?

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クラウド会計ソフトの導入が進む中、「便利そう」「なんとなく新しいから良さそう」といったイメージで選ばれることも増えてきました。一方で、従来のインストール型(パソコンにソフトを入れて使うタイプ)もまだまだ現役です。
今回は、クラウド会計ソフトを検討する方に向けて、実際に誤解されやすいポイントを3つ取り上げてみます。

「ネットがあればどこでも使える」はちょっと違う

クラウド会計の大きな特徴といえば、「場所を選ばず使える」という点。
スマホやタブレットからもアクセスでき、どの端末からでもデータは常に最新の状態に保たれます。

でも、この「どこでも使える」は、「インターネットが安定して使える環境で」という前提があります。もっといえば、ネットがなくても使えると考えるかたもいますが、インターネットがつながっている環境でなければ使うことができません。たとえば出張先やカフェ、あるいは通信状態が悪い場所では、画面が固まる・保存できないなどの支障が出ることもあります。

それに、インターネットが安定して使える場所でも、作業のたびに通信を介するので、インストール型ソフトと比べて「動きがもたつく」と感じることも。

その点、従来のインストール型会計ソフトはインターネット環境に左右されないメリットがあります。通信を介さない登録の方がサクサクとした操作性を感じられます。また、ネットがつながらない場所でも作業できるという安心感があります。

クラウドがメリットしかないというわけではなく、通信環境に依存しているという点を理解しておくと、導入後のギャップも小さくなるでしょう。

サブスク型のコスト感に注意

クラウド会計ソフトは無料or安価だと思われているかたも多いと思います。クラウド会計ソフト普及のために無料や安価で提供されてきた経緯からそのようなイメージにつながっているのでしょう。

クラウド会計ソフトは、月額や年額の「サブスクリプション型」が一般的です。
基本的に初期費用はかからないため、導入時の多額の出費を気にせずに気軽に始めやすいというメリットがあります。
ただし、長く使えば使うほどコストは積み重なっていきます。

従来のインストール型は「買い切り」が主流で、数年間使えることを考えると、総額ではクラウド会計ソフトの方が高くなるケースも少なくありません。また、サブスクリプション型の料金は改定にも注意が必要です。実際ここ数年でいくつかのクラウド会計ソフトの料金は大きく値上がりました。

もちろん、アップデートの手間がかからない・常に最新の状態で使えるという利点もありますが、「長く使う予定のある方」や「トータルコストを重視する方」は、比較してみてもよいかもしれません。

自動連携=すべて自動、ではない

クラウド会計ソフトの魅力として、「銀行やクレジットカードと自動で連携できる」という点がよく挙げられます。
たしかに、取引明細が自動で取り込まれるのは大きなメリット。しかし、実際に帳簿として成立させるには、取り込まれたデータを確認・分類・修正する手間が必要です。

「もう入力しなくていいんでしょ?」と思っていた方にとっては、手間がかかると感じるかもしれません。やってみたけど結局できているのかどうかもよくわからないというかたもいらっしゃいます。

初期設定やルールの整備、連携した取引を確定させる作業などを考えると「自動」という言葉が独り歩きしている感じもあります。

「連携=全部自動」ではなく、あくまで「会計入力の補助機能」という位置づけと考えていただいたほうがよいかもしれません。

おわりに 自分に合った形を選ぶために

どちらが良い・悪いというより、「どちらが自分のスタイルに合っているか」が選択のカギになります。
例えば、多くの会計ソフトがWindows対応なため、Macで使えるクラウド会計ソフトを選択されるかたもいらっしゃいます。

シンプルな会計ソフトを使いたいということでインストール型ソフトを選択されるかたも。(クラウド会計はネットにつながっているがために、色んな案内やお知らせや機能がついてくるという側面があります)

「なんとなく便利そう」という印象だけでクラウド会計ソフトを選ばず、メリット・デメリットを確認し、比較のうえで導入してみてはいかがでしょうか。

【日記】
訪問、調べ物などの仕事では時間が過ぎてしまいがち。タスクは半分ほど終了。
年に一度の誕生日プレゼントを楽しみにしている長女。外食もしたいなぁと夢ふくらませています。
次女は1日中おふざけモード全開。寝るときは手をつないでほしいというのですが、寝入る直前まで何かをたくらんでニヤニヤしています。

「本当はごはんを作るのが好きなのに、しんどくなった人たちへ」という本に手作り料理に対する母の呪縛が書いていました。その一説を読んだら長女が私に申し訳なさそうにしてしまい…。なぜか次女はケラケラ笑っていましたが。

【something new】
Wordfence

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