歯医者さんのお仕事と税理士のお仕事には、意外にも似ている部分があります。どちらも、理想的な状態に到達するためには段階を踏む必要があるところや、信頼関係が必要な点など共通点があります。
急にきれいにならない
初めて歯医者さんに行くと、まずは検診から始まります。口腔内の異常や歯肉の状態、虫歯の有無をチェックし、必要に応じてレントゲンを撮ります。この段階で、歯医者さんは患者の口腔内の全体像を把握し、今後の治療方針を立てるようです。
その後はクリーニングが行われますが、ここでも段階があります。全体的にざっとクリーニングをした後、特に手強い部分を入念にチェックする流れです。
さらに、クリーニングを受けながら、歯磨きや口腔ケアの方法を教えてもらい、定期的に通うことで自分自身でケアできるようになります。
このように、「はじめまして」のところから「理想の状態」に至るまでには時間がかかります。一度できれいにすることは難しいため、段階を踏んで進めることが必要です。
経理も同じ
税理士業務も同様です。会計の精度も、一般的には少しずつ向上していくものです。初めて税理士と関わる方は、その変化が顕著に現れます。
特に経理のご経験のない方の場合、最初は仕訳といわれる会計の入力が成り立っていないことが多いのですが、それが数年かけて改善されていきます。仕訳を正しく入力していただくことからはじめて、残高を合わせていただくこと、そして、正確にタイムリーに入力していただくという段階で、会計の精度があがっていくことが多いです。
経営分析や業績予想などは、基本的に日々の経理がきちんと行われていることが前提です。基本的な経理が整っていない状態で、税金について精度の高いお話するのは難しく、根拠を持ったお話もできません。そのため、まずは経理をしっかり行うことから始まります。
信頼関係の重要性
また、信頼関係が必要なのも、歯医者さんとの共通点です。歯医者さんが何を言っても、その言葉を信じられなければその治療計画は満足度の高いものになりません。「理想の状態」になるまでの過程を、一緒に作っていくという視点が必要なのだと思います。
わかりやすく説明することも必要ですが、説明を受ける側も、不明な点は教わったり、自身のできることを行うような主体性が必要なのではないでしょうか。お客様が税理士に依頼した際、「すぐに何もかも整う」と期待されることがあります。しかし、それには時間がかかる場合もあるということをご理解いただけるように私も努めています。
私は、お客様のビジネスや状況をもっと知ることで、その時ごとに適切な改善策などを提案するように考えています。税理士が関与したからといって、一瞬で完璧な状態になるわけではありません。お客様とのコミュニケーションを通じて、一緒に成長し、つくりあげていきたいと私は考えています。それにはお互いの信頼関係が非常に重要です。
まとめ
歯医者さんと税理士のお仕事には、多くの共通点があります。どちらも段階的なアプローチが求められる場面があります。また、お客様との信頼関係を築くことで、より良い結果につながります。
独立した税理士として、自分自身も段階的に進むことをご理解いただくことを大切にしながら、お客様と共に成長していけるよう努めます。完成形まで、一歩一歩進んでいきましょう。
【日記】
長女が一番だよ、というパパのセリフを聞いて、次女がめそめそ泣いてしまいました。
まだ自分の気持ちを言葉でうまく伝えられないので、私たちもうまく理解できないことがあります。
ともかく、牛乳を飲むと落ち着いて眠りました。
長女は、国語の公文でこれまでで最低点だったとテンション低め。満点目指してきれいに書いたのに「。」をつけなかったから殆ど◯もらえなかったと。きびし〜ですけど、学びですね。
【something new】
ミルクとけだすティーバッグ はちみつ紅茶