独立の意向を伝えていない理由

先に何があるのかわからない「怖さ」。ボートがようやく通れる洞窟の先には。(2013年8月)

独立しますと伝えられない理由について。

不義理したくない

はじめに事務所に対しては、辞めることが不義理とは考えていません。
立場が変わっても今後もお役にたつことができることもあると思っていますし、
巣立っていくことは色んな意味で恩返しになるかもしれません。

一方で、お客様に対しては後ろ髪ひかれることがあります。

・ほんとうにありがとうございます。
・また来月もお願いします。
・お話できてうれしかったです。
・次の決算ではそうしてみます。
・頼りにしています。

このようなことを言っていただいた時には特に。

また、私自身が、お客様との仕事でお役に立てそうなことが残っているのではと考えたりします。
例えばつぎのような。
・A社 会計業務が軌道にのったら次は〇〇も取り組もう
・B様 法人化は来年のタイミングで
・C様 遺言公正証書は変更した方がよいかもしれない
・D社 新規事業がもうすぐはじまる
・E社 相続発生し引き継ぎ開始、過去の状況を知っている立場として

事務所とお客様との契約なので、自意識過剰でしょうし、私が考えることではないとはわかっているつもりなのですが、そういう理屈とは別のところで、一人の人間としてお役に立てそうな状況から離れることに心苦しい気持ちがあります。

未練がある

事務所を辞めることに対して率直に未練があります。

・毎月給料をいただける
・やることが決まっている
・営業しなくてもよい
・雇われの身として守ってもらえる
・同僚という仲間
・先輩としてできることがあるかも
・慣れた環境

出社して仕事さえしていれば食べていける生活でした。
(言うほど楽ではなく艱難辛苦を思い出しますが。)
自分だけなら何とでもやりようがありますが、
家族がいて子供達がいる中で、安定した収入に対しては未練があります。

サラリーマンとして日々守ってもらえていたことに対しては
独立して初めて気づくことがあるのではと思っています。

 

怖い

独立しようと考えると怖いことがいくつかあります。

・食べていけるかどうか。
・仕事を獲得できるのか。
・借金を返済できるのかどうか。
・一人で対応できるのか。
・うまくいくことを描き続けることができるのか。
・健康を害しないでいられるのか。
・話相手、相談相手をどうするのか。
・時間管理はうまくいくのか。

そしてもう一つ怖いことは、所長に伝えること。
他事務所の方々のお話では、辞めます、と伝えた時に色々と言われることが多いと聞いています。
慰留されたり、心無い言葉をかけられたり、一年後にしてほしいと言われたり、など。
私が勤務している事務所は、独立の意思を尊重してくださるだろうなとは思っていても、いざお話するとどうなるのかなと怖い気持ちはあります。

おわりに

独立を躊躇する理由について書きました。
今だからこそ書けることで、この時期を過ぎると忘れてしまう気持ちだと思い残しました。

矛盾しているようですが、躊躇しているけど、迷ってはいません。
躊躇しているのはあくまでも「伝えるタイミング」です。

迷わないのは、やりたいことがあるから。
何となく独立するならためらったでしょう。

それならえいやっと伝えたらよいですよね。
繁忙期中は流れに身を任せて、所長にお会いできればお話しようとは思っていました。中々お会いできる方ではなく今に至ります。
仕事にも区切りがついた今が伝え時かなと思っています。

なんだかバンジージャンプや怖いすべり台に挑む時に似ているような気がしました。
すぐ飛び込めたらかっこいいのですが、なかなか飛び込めずに、勢い良くも飛べずに、
そろっと進むような感じかもしれません。

怖さをぬぐうことができないとすれば、
とにかくやってしまうしかないかもしれませんね。

【日記】
今日は家で仕事。5時15分からセミナー参加。
ブログは6時~7時半、9時~9時半の2時間で。朝の方が早く書けます。

夜泣きは12時、2時、4時台に。頻度多め。眠りの対策を考えている夢をみました。
長女は午前学童、次女は保育園。
行くのいやだぁと言っていましたが、いつものお友達が寄ってきてくれて女子トークがはじまります。

【洞窟の先】
洞窟の中から。(青の洞窟:イタリア・カプリ島)

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