「数字が苦手」は、特別なことではない
以前このブログで、「数字をみるのが好き」という記事を書きました。試算表をみて経営状況を推測したり今後の役にたてたりすることが好きという内容です。そのことについて、「ものすごい強み」「仕事に対するパッションがある」と言っていただく機会がありました。「私は数字をみるだけでもイヤだから羨ましい」とも。
「会計が苦手なんです」とおっしゃる方、実はとても多いです。私のところにご相談に来られる方の中にも、「数字を見ると頭が痛くなる」「どこから手をつけていいかわからない」と感じている方がたくさんいらっしゃいます。
でも、それは特別なことではありません。会計や経理の知識は、学校で教わることも少なく、独学で学ぶのも難しい分野ですよね。だから自然なことかもしれません。私も学べる場にいなければ、好きでもなかったのかも。私は長く会計や経理に触れる環境にいました。簿記を始めた頃から数えるとざっと30年ですから。
手順を決めるだけで、ぐっと楽になる
会計の作業が苦手に感じる理由の一つは、「何から始めればいいのかわからない」ことではないでしょうか。書類が山積みになっていたり、レシートが散乱していたりすると、気持ちも焦ってしまいますよね。
そんなときは、まず「片づけの順番」を決めてみましょう。たとえば、以下のようなステップで取り組むのはいかがでしょうか。
-
書類を月別に分ける
まずは、レシートや請求書などの書類を月ごとに分けてみましょう。これだけでも、全体の見通しが立ちやすくなります。数カ月分のレシートが混ざっていれば、月別に分けるだけですっきりしますよ。 -
必要な書類をリストアップする
次に、会計処理に必要な書類をリストアップしてみましょう。前述したレシート類、通帳(紙の通帳の場合記帳しているか)、返済予定表、クレジットカード明細、請求書控え(売上確認書類)などが基本ですね。何が足りていて、何が足りないのかが明確になります。 -
定期的な時間を確保する
毎週または毎月、決まった時間に会計作業を行う習慣をつけると、溜め込まずに済みます。「毎週金曜日の午後は会計タイム」といった具合に、ルーティン化するのを目指してみましょう。
このように、順番を決めて少しずつ進めていくことで、会計作業へのハードルがぐっと下がります。
一人で抱え込まず、頼ってみることも
それでも、始めのころはリズムがつきにくいものです。本業に注力したい気持ちもあり、会計や経理の作業は、後回しになりがちですし、一人で抱え込むとどうしても負担が大きくなってしまいます。そんなときには、「こんなこと相談してもいいのかな?」と思うような些細なことでも、ご相談いただくことで解決の糸口が見つかることがあります。
私自身、会計や経理に関するちょっとした疑問や不安を抱える方々とお話しする機会が多くあります。「すっきりしました」、「もっと早く相談していればよかった」とおっしゃる方も多いですよ。また、いただくご質問はご本人が考えるほど特別な質問だったり、聞くのが憚られるようなものではなく、「よくあるご質問」であることも多いのです。
ですので、もし会計などに対して不安や苦手意識をお持ちであれば、ぜひ一度、そのお気持ちごと専門家に相談してみてください。
一緒に順番を決めて、少しずつ整えていくことで、気持ちを楽にしていきましょう。
ずっと付き合い続ける会計と数字。段階を踏んでご自身のペースを作っていきましょう。まずはレシートの整理からはじめてみませんか。
【日記】
雨。長女と私が外歩き中はやんでいましたが。今日関西大阪万博開幕日です。
ボーイスカウト初会。6年目。続けていてほんとうによかったという長女に、良いときもあんまりなときもあるけど、続けてたから今日の楽しさがあるねと話しました。ただ通っているだけのようでとても鍛えられています。継続の力です。
次女は風邪で自宅待機。夜中も唸っていて心配です。元気?と聞くとサムアップ👍️してくれました。
【something new】
寄せ書き編集