倒産防止共済の掛け金支払いをストップしたい時

払い込んだ掛金が経費として計上できる倒産防止共済(経営セーフティ共済。以下「倒産防」)。
40か月以上加入すると解約手当金として100%戻ってくるので、
節税もできるということで加入される方もいらっしゃるでしょう。

しかし、加入したものの、手元資金の都合で、
掛け金の支払いをストップしたり、場合によっては解約したい場合もあります。

手元にお金が必要になった時に倒産防をどうするかについて、検討してみます。

掛金のストップ

原則として、倒産防加入期間が40カ月に満たない場合には、掛金のストップすることはできません。
しかし、掛金総額が掛金月額の 40 倍に相当する額に達している場合、掛金の掛止め(ストップ)ができます。
すなわち、これまでの掛金の合計が20万円(掛金月額最低5,000円×40倍)に達している場合には、
掛金の掛止めができます。
これなら掛金をストップすることができるかもしれません。

参考までに、お手続き方法は、月額掛金を、月5,000円(下限)に減額し、「同時に」掛止めをするお届けが必要です。書類は以下の通りです。

掛金月額変更申込書https://www.smrj.go.jp/kyosai/tkyosai/customer/procedure/installment/03.html
掛金納付掛止届出書
https://www.smrj.go.jp/kyosai/tkyosai/customer/procedure/installment/04.html

<締切及び適用月>
届出月の 5 日(5 日が休日の場合は翌営業日)までに機構が受理した場合は届出月から、
6 日以降に受理した場合は受理した月の翌月からとなります。

一時貸付金

お金を引き出したい場合の選択肢として、一時貸付金制度があります。

30万円以上から借入可能で、返済期間は1年です。
1年後に借入継続を希望する場合は、借換という手続きになります。

現在の利率は年0.9%で、借入時一括支払です。借入額から利息分を差し引かれ振り込まれます。
借入時には借入金額に応じた印紙代もかかります。
(参考例として、105~500万まで2千円、505~1,000万円まで1万円。)

借入限度額は以下の通りです。
掛金納付月数が長いほど、借入限度額が多くなります。
掛金総額の70%~85%くらいと考えて差支えありません。

掛金納付月数 一時貸付金の借入限度額
1か月~11か月 0円
12か月~23か月 掛金総額 × 75% × 95%
24か月~29か月 掛金総額 × 80% × 95%
30か月~35か月 掛金総額 × 85% × 95%
36か月~39か月 掛金総額 × 90% × 95%
40か月以上 掛金総額 × 95% × 95%
掛金総額が800万円の場合 800万円 × 100% × 95%(760万円)

 

任意解約

冒頭にも書きましたとおり、任意解約により解約手当金を受け取ることができます。
しかし、40ヶ月以上掛けないと元本割れします。
任意解約の場合の支給率については、以下の通りです。

掛金納付月数 任意解約
1か月~11か月 0%
12か月~23か月 80%
24か月~29か月 85%
30か月~35か月 90%
36か月~39か月 95%
40か月以上 100%

例えば、
掛金を毎月上限額である20万円掛けていた場合の解約手当金は、

掛金納付月数が
23ヶ月の場合460万円の掛け金に対し368万円、
24ヶ月の場合480万円の掛け金に対し408万円です。

検討結果

40ヶ月を前に解約すると元本割れしてしまいますので、解約をご検討する前に、
40ヶ月まで掛金を払い続けられる方法を検討できれば良いですね。

掛止め(ストップ)をしてしまうと、納付月数として加算されないので、
月5,000円に減額をされた上で、加入月数40ヶ月まで継続されることがおすすめです。
その後で解約されると掛金100%の解約手当金をお受け取りできます。

事業資金のご状況にもよりますが、資金が必要な際は一時貸付金制度をご活用いただくと、
倒産防掛金総額の71~85%ほどの貸付を受けられます。
併せてご検討のご参考にしていただければ幸いです。

【日記】
「サンタしゃんがプレジェント持ってきてくれてあけたらあかちゃんがうまれたってことね。」
というくだりを昨日今日で50回はやりました。次女のたわむれです。
シャンシャンシャンとそりがやってくる音から始まり、
プレゼントをおいたよ、あけて、あかちゃんバブゥ~!かわいい~!まで。
(かわいいと言わないと、「かわいいっていって」と指導が入ります。)

次女がいつもと違う様子の体調不良だったのもあり、存分にかまってあげていた1週間でしたが、
発熱、発疹、炎症の治まりも確認できて安心できたのかどっと疲れました。
仕事をしている時の方が「楽」ではあります。子供といるのが嫌とかそういうことではなく。
この感覚わかる方と語り合いたいなぁ。

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