消費税のミスを減らすために

税理士のお仕事で、消費税の出番は多く、ミスは起こりやすいもの。
色んな改正も重なり、今年はインボイスまで。
ミスの減らし方について考えてみます。

ミスが起こりやすいのは届出書

消費税のミスで代表的なものでいえば、

届出書の提出漏れ

ではないでしょうか。

特に、
課税事業者を選択するとき・やめるとき、
簡易課税制度を選択するとき・やめるとき。

提出期限も決まっています。ギリギリに提出しようとして過ぎてしまうことも。
関与始めも注意が必要です。初回訪問で資料をいただく前に期限がきてしまうこともあります。
引き継ぎの場合は、これまでどのような届出書を提出しているかも把握する必要があります。

届出書以外の消費税のミスでいうと、
税区分のミスもありますが、5年以内は更生の請求(申告やりなおし)も可能です。
だからといってミスしてもよいとはいえませんが、税区分の影響が数十円、数百円、数千円ほどにおさまることもあります。

一度のミスでそれなりの金額の損害が確定してしまう届出書のミス。
まずは、届出書のミスを減らすことについて注力してみましょう。

届出書もれのミスを防ぐためにやっていること

現在、消費税のミスを防ぐためにやっていることは、次のようなことです。

・届出書提出管理表の運用
全ての関与先の届出書提出をExcelで管理しています。
・予定表に書き込む
カレンダーに未提出の届出書の提出予定をスケジュールとして書き込んでいます。
(提出するかどうかの判断が済んでいないものも)
・お客様データに記入
お客様訪問メモに記入しています。
・決算月に
課税事業者か免税事業者かの状況確認、簡易課税の選択の必要有無について確認。
課税事業者の選択や簡易課税選択は、事業年度末までに届出書提出する必要があり。
・決算時に
e-taxメッセージボックスに届く税務署からの「消費税申告のお知らせ」チェック。
(簡易課税選択届出書、課税事業者選択届出書の提出状況について記載あり。)
申告書作成時期である、事業年度初めの月に届くことが多いのですが。

さらに、

・免税事業者と判断した場合には
特定期間、3年縛りに該当することにより課税事業者になる場合があるので、
課税事業者に該当する全ケースについて確認しています。

ミスをなくすには余裕を残す

それ以外にもミスをなくすには、余裕を残すことが大事だと感じています。
上のような仕組みは、運用していくと緊張感が薄れることがあります。
時には、運用自体がしっかり機能しないことも。

特に繁忙期や仕事量が多い時などは、このようなガチガチな運用をタイムリーにできず、
後回しになることもあります。慢心により気が向かないということも。あってはいけないのですが人間らしいということで。

平常時だと運用できていたミス回避の仕組みが、忙しくて回らず、
平常時だと気づくことのできたささいなことも、頭がいっぱいで気づくことができず、
余裕がなく、しっかりと検討しなおすモチベーションもわかない。

このように、余裕がないと、準備しておいたミス回避の仕組みが働きません。
それが正しいかどうかが怪しい場合でも、
前任者の過去のメモ一つを信じたり、思い込みで進んでしまうことも。

そのため、何よりも余裕を残すことを目指したいですね。
まだそこに至らない場合は、余裕のある第三者にみてもらうのは一つの方法かもしれません。

【日記】
8月申告の申告書作成が終わりました。

明日からは旅行です。大人も癒しを求めて。娘二人連れての温泉旅行は今はゆっくりできませんが、
将来の楽しみにとっておきます。
旅行に行くと疲れる面もあるのですが、それ以上の楽しみはあります。
今回プールもあり防水カメラで撮影するのが楽しみです。

長女は学童がとっても楽しかったようです。年上の気の合うお友達ができて大喜び。
パパのお弁当も最高だったようです。

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