税理士事務所での育休取得はキャリアの妨げになったのか

税理士事務所勤務中に育休を取得しました。その経験からも、税理士事務所で育休を取得することが、キャリアの妨げにはならないのではないかと考えています。
担当先のお客様との関係を続けることができないことなど残念なことはありますし、その期間中仕事ができないのですが、育休取得自体がキャリアに悪く影響するということはなさそうです。
職場復帰することができ、仕事の腕は落ちず、会社にとってもよいことがあるはずです。
ひとつずつ確認してみましょう。

育休取得後も職場復帰できる

多くの税理士事務所では、育児休暇を取得できるようになりつつあるのではないかと思います。
10年前は、育休取得について前向きでない事務所も多い印象でした。
育休取得すれば、そのまま退職するのが当然だというような雰囲気も多くありました。

ですので、その頃は、就職に際し、「育休を取得できる」という理由が大きな後押しとなり事務所を選ばれる方が一定数いらっしゃいました。

それから年月が経過し、いまの求職者の方は、育休を取得できるという前提で、「育休を取得した方が実績としてどれくらいいらっしゃる」か、というところを見る方が増えてきました。女性だけではなく、男性も育児休業に対して関心がある方が多いのも興味深いです。

時代の流れの後押しを感じます。

 

育休取得しても仕事ができないようにはならない

次に、育休取得により、能力が劣り、仕事ができなくなるかというと、そうではないかなと思います。
一度習得した知識がなくなることはありませんし、税制改正への対応は、育休中かそうでないかにかかわらず、毎年対応する必要があります。

個別事案への対応や、経験を積むという意味では、育休取得期間については仕事から離れるので、「経験を積むことができる機会をロス」することになりますが、これまでの経験がなくなるわけではありません。

仕事への影響は、育休を取得したからというよりも、どちらかといえば、育児を取り巻く状況によることが大きいでしょう。産後の体調が整っていない(男女ともに赤ちゃんのお世話による睡眠不足も含めて)ことによるパフォーマンスの低下や、育休から復職した後の実働時間が減る(結果的に減ることが多い)ことなどです。
時間だけでは仕事内容をはかれませんが、もし同じ過ごし方をしているなら、長い時間働いている方が、できることは増えます。

(なので、育児と仕事を両立すべくとにかく時間の使い方を工夫したり、段取りを考えたり、不要な手間を省いたりするのですが!)

育休取得したからといって不利な扱いを受けない

最後に、育休を取得すれば、キャリアで不利な扱いを受けるのかどうか。
そういう税理士事務所ももしかするとあるかもしれません。
あまりないのかなと思いますが、いかがでしょうか。

人手不足と言われる業界で、新しい人を採用するよりも、これまで活躍していた人が再び活躍するほうが、会社にとっても望ましいことだと思います。多くの会社は人の定着を望んでいるでしょう。
また、育休取得者がいることは、求人上も有利になることが多いく、会社にとって都合がよいこともあります。ハローワークの求人票にも、育休取得実績の有無を記載する欄がありますし、ウェブサイトなどの採用情報欄でアピールする会社も増えました。

育休を取得したからといって、とてもきつい担当先を割り振られたり、無茶振りをされる、ということは聞いたことがありません。そういうあり方はお客様のためにもなりません。もしそうだとすれば、会社の業務体制の問題ではないでしょうか。

とはいえ、まだまだ事務所によって差が大きい業界だと考えられます。
だからといって、業界全体をひとくくりに古い体制だと考えることもありません。少しずつ変わりつつありますし、情報を得やすい世の中になってきました。

以上のように、税理士事務所では育休がキャリアの妨げになるかもしれないと強く憂いを感じる必要はなく、人生の数少ない大事な時間である育休期間について真剣に検討してみましょう。

【日記】
ランチ、お客様対応2件。
次女発熱でお休み。熱性けいれんで救急。落ち着くことが大事だそうです。
長女も引き続きお休み。習い事には行きました。

【something new】
SONY FE 24mm F1.4 GM SEL24F14GM

 

 

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