”アレ”ということの意味

”アレ”達成セール初日。

スポーツをじっくり観戦することがめっきりなくなったのは、
野球も例外ではなくて。
阪神が”アレ”翌日からセールするらしいよ!と聞いて「なんのこっちゃ?」と思ったのが昨日。

”アレ”とは「優勝」のこと。
関西では報道規制もかかっているという。本気なのか、「優勝」と言ってはいけないんだとか。
これがほんまに忠実に守られていたようです。

優勝数日前、「阪神タイガース 2023 年『アレ』の経済効果」というテーマで、
関西大学の宮本教授が研究された分析資料まであります。
”アレ”が流行語になるかも。すごいですね。

何はともあれ、阪神の”アレ”待ち望んでいた皆様、おめでとうございます。

”アレ”のはじまり

調べてみると、どうやら”アレ”と言い始めたのには理由があるようです。

シーズン初めに調子が良かったり、優勝に近づいたり、優勝間近という状況で、
「優勝」という言葉を持ち出したり、「優勝」という言葉で激励したら、優勝できなかった、という
苦い経験からそのようになったようです。

トラウマやゲン担ぎともいえそうですが、
なんかわかるな、と思ったのでその理由を考えてみました。

※この先の文章は、”アレ”について堅苦しく考察していますので、
”アレ”を純粋に楽しんでいる方には、ご了承の上お読み進めください。笑

仮説① 言霊(ことだま)説

言霊は、言葉の持つ力のことです。放った言葉が本当になる、と考えられています。
では、「優勝する」と言ったのに、優勝から遠ざかった理由は。

言霊が、「放った言葉そのものが本当になる」以外にも力を持つとすれば、
どういう場合が考えられるでしょうか。
ヒントは、言葉は心の存り様を示すものということです。

この場合でいうと、「優勝」という言葉を使う時に、
本当に自信があり、不安もなく、迷いがなかったとすれば
何も問題なかったのかもしれません。

実際のところは、「優勝」に対しては、
確実なものはない、いつ逆転されるかもわからない、早く優勝して安心したい、
などの不安が、「優勝」という言葉とセットで心に浮かんでしまったのではないでしょうか。

心のあり方が言霊として現れるとすれば、
「優勝」そのものよりも、「優勝」と言葉にすることによって生じる「不安」の方が
全面に出てしまって、「優勝」から遠ざかってしまったと考えることができるのではないでしょうか。

言霊は、言葉そのものよりも、発することによって現れる「心のあり方」の方に
力が向くようになっているのかもしれません。

その結果、「優勝できなかったらどうしよう」という不安や緊張が
大きく膨れてしまったのではないでしょうか。

仮説② 目の前のことではなく、「優勝」に目を向けてしまった説

「優勝」が目の前のやるべきことをこなした結果だと考えたときに、
「優勝」を強く意識しすぎて、目の前のひと試合、ひとプレーに集中できなかった、
と考えられることもできるかもしれません。

それは、慢心や怠けということではなく、「優勝」ということで、どきっとしていつも通りのことができなかったり、先を見すぎて目の前の試合、目の前のことに全力を尽くすということから、考えが離れていってしまったりすることもあるのかなと。

結果としての優勝だとすれば、優勝自体は目指すものではなくて、
目の前のことに力を発揮できたときに叶えられるということになります。それなのに、
「優勝」できるかもという気持ちが、油断したり、緊張したり、メンタルを不安定にさせてしまう。

「優勝」という言葉によって、成果を求めてしまって、淡々とこなせなかった。
そんな可能性もあるかもしれないなと考えました。

以上、これらはあくまでも私の一考察ですが、
それらを避けるために、
”アレ”
としたのなら効果ありですね。

”アレ”というのが、「特別な言葉」ではないことが良いのでしょうね。
聞いていて力むこともないし、平常心を保てそうです。
「優勝!」なんて、めっちゃ「特別な言葉」で、かまえてしまうこともあるかも。

次の目標はなんて言うのでしょうね。
どのような「言葉」を使って”次のアレ”を達成するのか、楽しみにしています。
たまにはスポーツに目を向けるのもいいですね。

【日記】
訪問のための一日。気温33°。晴れ。曇り予報でもよく晴れます。
真昼間、駅から徒歩5分も躊躇します。
道中が疲れたのか、訪問自体が疲れたのか、夕方いつになく脱力感あり。

長女は友人宅に行くことができて大喜び。ありがとうございます。
学校のプールの日はいつも疲れていますが、宝探しをできて最高だったよと目をキラキラさせていました。

【次女睡眠日誌】
1時台、4時台頃に起きました。良く眠った方です。
泣き声、寝言がますます大きくなってきました。

 

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